2024/08/07 00:00
女性の憧れ、ティアラ。ティアラやお姫様への憧れは、女性が幼少期から読んだおとぎ話や見た映画、バービーちゃん人形、りかちゃん人形などから影響を受けけましたよね。
今回は日本の皇后陛下である雅子皇后陛下のティアラについて書いてみます
英国を公式訪問をされた天皇、皇后両陛下はロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席されました。
チャールズ国王から贈られた英国最高位のガーター勲章を着用した陛下と皇后雅子さまは、国王夫妻の隣にご着席。
雅子皇后陛下は花柄のレース生地のイブニングドレスにダイヤの首飾りとイヤリング、そして頭上には「皇后のティアラ」が美しく輝いておられました。
雅子皇后陛下の頭上に輝いていたのは、ダイヤモンドと繊細な細工が美しく輝く「皇后の第二ティアラ」と言われるものです。このティアラは明治以降の歴代皇后に受け継がれてきたもので、雅子皇后陛下がこの「第二ティアラ」を着用して海外の公式行事に臨むのは初めてとの事でした。
きらめく素材のホワイトのドレスに身を包み、ダイヤモンドのネックレスを着用された皇后雅子さまは、「皇后の菊のティアラ」(第二ティアラ)をつけて、この晩さん会に臨まれました。
ダイヤモンドが輝くこのヘッドピースは、英語では「Imperial Chrysanthemum Tiara(インペリアル・クリサンテマム・ティアラ)」と呼ばれ、皇后だけに着用が許されるものです。
雅子さまは、白の装いで登場したカミラ王妃とカラーコーディネートしたような美しいレースのコートドレスをまとい、式典の会場に姿を見せられました。
まさに花の冠のような繊細な細工にダイアモンドに目が奪われます
ティアラはもともと天皇の「由緒物」。それを明治天皇以降、歴代天皇が皇后に「お貸し下げ」されてきたもの。
皇后が着用するティアラは複数あり、そのなかには平成の時代に皇后が故・秩父宮勢津子さまから譲り受けたティアラもあるみたいです
この「第二ティアラ」は、平成の皇后(今の上皇后陛下)も海外での晩餐会で、たびたび着用されていました。
1998年の英国とデンマークの訪問、2000年のスウェーデンやオランダの訪問での晩餐会の写真では、上皇后さまの頭上に、美しく繊細な細工がなされた「第二ティアラ」が輝いていました。
令和元年、昨年の御即位を祝う祝賀パレードではやはり皇后雅子さまの晴れやかな笑みに心がなごみましたし、なんといっても晩秋の夕日を受けてきらめくあのティアラの輝きは忘れることはできませんよね
○そもそも女性皇族はなぜティアラを付けられるのでしょうか?
明治時代、ヨーロッパ諸国との外交関係を深めたかった伊藤博文の時代にさかのぼります。宮中の服と儀式両方の国際化が必要と考えた伊藤博文初代内閣総理大臣がすすめ、そのときに決められたものがベースになり今に続いています。
○ティアラと首飾りは権威の象徴
明治19年に定められた「婦人服制」というものがあります。そのなかで「女子の大礼服はマント・ド・クール、中礼服はローブ・デコルテ、小礼服はローブ・ミーデコルテ、そして通常礼服はローブ・モンタント」と細かく決められました。そして権威の象徴としてティアラと首飾りは欠かせないものとなりました。
○ティアラが最初に製作されたのはいつ?
明治22年に元老院に提出された内部資料では「マント・ド・クール」は新年式に着用する大礼服で、長いトレーン(引き裾)があり、長手袋、ティアラ、勲章をつけていることから、ここでもうすでにティアラが登場しているので、「婦人服制」制定からすぐにティアラは作られたという事になりそうです
明治20年(1887年)2月11日の東京日日新聞に掲載された記事によれば、皇室がベルリンの御用金工師レオンハード&フィーゲルに命じて、皇后のティアラと装身具一式を製作されたとしています。
このティアラがいわゆる「皇后陛下の第一ティアラ」
ティアラはブリリアント型のダイヤモンド60個を使い、9つの星を戴くデザインで、中央には21カラットのダイヤモンドが輝いています。9つの星は取り外して髪飾りとしても使えます。そして装身具一式には、140個の宝石を組み合わせたネックレスと純金の腕輪がふくまれています
○「第二ティアラ」は「ミキモト」製!!
大正天皇の即位にちなんで大正4年(1915年)、「御木本」(MIKIMOTO、ミキモトですよ)が大正天皇の妻・貞明皇后のために胸飾りを作ったのですが、2年後に同じモチーフのティアラが作られ、これが代々受け継がれています。
菊型のティアラ、ブローチ、ブレスレット、イヤリングが、現在まで天皇陛下の由緒物(ゆいしょぶつ)として伝わっています。
○ティアラの使い分けは?
特に決まりはないようですが、雅子さまは即位に伴う儀式ではすべて第一ティアラをつけられていました。ただ、即位礼のあとの一回目の饗宴の儀のイヤリングは第二ティアラとセットの菊のイヤリングでしたね。組み合わせは自由なようです。
※戦後、「マント・ド・クール」が廃止されたので、現在は「ローブ・デコルテ」が女性皇族の最上級の正装になり、新年祝賀の儀、朝見の儀、宮中晩餐会などで着用され、長手袋、勲章、ティアラをつけます。ただし、宮中晩餐会の主賓が王族でなければ勲章とティアラはつけないとされています
紀子妃殿下は秋篠宮皇嗣殿下とのご結婚のときに作られたティアラをずっと使っておられましたが、「即位後朝見の儀」では、これまで雅子さまがお使いだった皇太子妃の「通称・第一ティアラ」を着けられていました。
お代替わりに伴い、秋篠宮さまが皇嗣となられ、紀子さまが皇嗣妃というお立場になられたので皇太子妃のティアラは紀子さまのお手元にあるのですね。きっと皇太子妃「通称・第二ティアラ」も同様かと思われます。
○ティアラのお値段
秋篠宮家の長女・眞子さまのティアラは(株)和光で28,560,000円。
次女・佳子さまのティアラはミキモトで27,930,000円。
すでに結婚された高円宮家の次女・典子さまはミキモトで15,225,000円。
三女・絢子さまもやはりミキモトで14,857,500円。
これらのティアラは宮内庁の管理のものなのでご結婚により皇族の身分を離れられたら持っていけません。
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