2024/06/13 00:00

宝石が使われているジュエリーには様々な形がありますよね。どんなに小さくてもよく見ると一つ一つカットが施されているのです。
普段身に着けているジュエリーの宝石の形を見ると不思議な形をしている物もあると思います。
この形の事をカットと呼び、カットには様々な名前があるんですよ。
今回は宝石のカットについてまとめてみました。

宝石の輝きや魅力を引き出すためにカッティング技術は必要不可欠です。宝石のクオリティはカットの良し悪しによって大きく左右されます。

◻︎宝石のカットは大きく二種類に別れており、「ファセットカット」と「カボションカット」に分かれています。

◼︎ファセットカットのファセットとは「面」を意味しており、宝石の表面に角度をつけて多くの面をつくることで光が屈折し、宝石内部から輝きを得ようとするものです。
ファセットカットは主に透明な宝石に用いられることがほとんどです。
表面から得られる光沢と内部の輝きを強調するのに適したカットで、代表格としてダイヤモンドのアクセサリーに良く見られる「ブリリアントカット」になります。

・ラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの美しさを最も引き出すカットと言われています。他のブリリアントカットとの違いは、丸形をしている点です。頂部がテーブル下部がキューレット呼びます。

・ペアシェイプブリリアントカット ペア(西洋梨)のような外形であることから名付けられました。涙のしずくを型どったようでもあるため、「ティアドロップ」とも呼ばれているカッティングで、ブリリアントカットの変形版です。ネックレス用のカットとしても人気が高いです

・オーバルブリリアントカット 縦長(もしくは横長)の楕円形が特徴的なカット方法です。 カラット重量と美しさのバランスが取りやすいため、指輪はもちろんのこと、さまざまなジュエリーに採用されています。

・マーキスブリリアントカット 昔は水雷形と呼ばれたボートの形状のようなカットです。マーキスとはフランス語で「侯爵」の称号を意味します。他のカット方法と比較すると、カラット数の割に大きく見せるのもマーキスカットの特徴です。

・ハートシェイプカット ハートシェイプのカットは65面体にカッティングされたハートの形で、非常に高い技術を要する形です。 ロマンチックな上に、個性的なカットとして、特に若い女性に人気で日本では稀少性のあるデザインですが、アメリカやヨーロッパでは人気のあるカットです。

・エメラルドカット エメラルドカットは透明感があり、破損リスクの少ないカットです。長方形に型どり、各コーナーを切り取ったカットも特徴です。平面が広くカットされるため、キズやインクルージョンが多い結晶のものは、かえって美しさを損なう恐れがあります。しかし、透明度の高い結晶を用いると、ラウンドブリリアントカットとは異なる澄んだ美しさを出します。

・プリンセスカット 特徴はテーブル面の面積が広いことです。1970年代後半に開発された比較的新しいカットですが、アメリカではとても人気があります。強い輝きが出るカットであるのと同時に、気品ある落ち着いた雰囲気を演出できることがその理由です。プリンセスカットはよく見かける丸いラウンドタイプではなく、四角いスクエアの形をしたダイヤモンドです。 美しいモザイクのような模様に見えるのが魅力のひとつといえます。


◼︎色石はちょっと取り入れにくそう、老けた印象になりそう、大粒だとさらに着けにくそう、と躊躇している人もいるのではないでしょうか? 淡いカラーの半貴石、特にカボションカットだとカジュアルにも似合うのでとても人気のカットです。

カボションカットとは、ドーム状にカーブしたカットです。主に半透明・不透明の石に用いられ、表面に現れる模様や宝石の量感を強調するのに向いたカットになります。

・スターやキャッツアイなどの光彩効果を出すためにカボションカットにされるこあり、この場合はドームを高く研磨した方が光条が強くでます。

◻︎カボションには透明なものと不透明なものがあります。透明なカボションは表面の艶やかさと瑞々しさが魅力です。ガーネット、アメジスト、サファイア、ルビー、ブルートパーズ、など有名な宝石が比較的多くカボションカットにもされています。
オパールやムーンストーンなどはそれぞれが特別な光彩効果を持っていて非常に存在感があります。

◻︎不透明なカボションはカラフルな色と多彩な模様が魅力で、バリエーションが豊富です。トルコ石、ラピスラズリ、オニキスなどの有名な宝石もあれば、ブラッドストーン、スギライト、ラリマーなどパワーストーンとして人気のあるものもありますよ。

◼︎宝石のカットの種類と、それぞれの特徴についてご紹介しました。宝石のカットは、宝石の魅力や価値を左右する重要な部分になるので、プレゼントや自分用でジュエリーをお探しの際は、カットの種類にも注目してみてください。