2024/05/02 00:00

光がキラキラ反射するホタルガラス
沖縄のお土産として有名なホタルガラスは、銀箔とガラスを組み合わせ特殊な技法で作られています。
銀箔の光が反射しキラキラと輝く様子からホタルガラスと呼ばれるようになりました。古代エジプトや古代ローマ貴族がアクセサリーや、時には黄金などと同等に扱われたとんぼ玉の一種です。とんぼ玉を英名でグラスビーズと呼ばれ、現代ではより多くの人々に愛用され多種多様なものが存在します。
そんな中、ホタルガラスは沖縄で有名なガラスアクセサリーのひとつとなりました。

○ホタル玉はトンボ玉の一種
ガラスを溶かしてビーズを作ることは、数千年以上前から古代ヨーロッパなどで盛んに行われてきました。日本でも縄文・弥生時代の古墳などから、ガラス玉が発見されています。
金属棒に溶かしたガラスを巻きつけてビーズをつくる技法は、奈良時代に日本に伝来したそうです。江戸時代に流行ったビーズの模様が、蜻蛉の目のように見えたためにトンボ玉と呼ばれるようになりました。
トンボ玉を焼成している途中で、銀箔を中に入れたものをホタル玉といいます。この段階で蓄光材の粒を入れると夜光タイプ・蓄光タイプというホタル玉になります。
重要なのは、蓄光材が入れられていてもいなくても、銀箔が入っている時点で本物のホタル玉ということです。

○ホタルガラス沖縄オリジナルではない

ホタル玉はトンボ玉の一種で、トンボ玉には何千年もの歴史があります。残念ながら、ホタルガラスは沖縄発祥のトンボ玉ではありません。ホタルガラスには世界的歴史があります。1470年頃からベネチアで銀箔を入れたホタル玉が公式に発売されています。


○天然石のホタル石(フローライト)とは全く関係がない

琉球ホタル石、沖縄蛍石、パワーストーンなど、色々な名前をお店がつけて売っていますが、ホタル石とは本来は天然石のフローライトの事です。そして、ガラス工芸品のホタルガラスとは何の関係もありません。

○パワーストーンとしてのホタルガラス
ホタルガラス(玉)にパワーストーン的な意味や効果を求めるならば、必ず入っている銀(シルバー)と、ホタル玉の色に注目すれば良いと思います。
シルバーは魔除けのアイテムとして有名。ホタル玉には色々なカラーがありますが、代表的なのはブルーです。ブルーには、落ち着きや信頼を感じさせる効果があると信じられています。

ミッドナイトブルーは一番人気のあるホタルガラスです。ホタルガラス=沖縄というイメージが強いので海にちなんで深海の青(ディープシーブルー)と思われるかもしれません。ですが、蛍玉は暗闇に飛び交う蛍をイメージして作られたので、名前は深夜の青なのです。

ホタルガラスはガラス職人の工芸品。一般的にパワーストーンと言われる天然石とは異なり、複合的な意味や効果があると信じられています。
1.ブルー色そのものの意味と効果
色彩に対する心理学の研究は昔から世界中でされてきました。深いブルー色が象徴するのは、落ち着き・強さ・自信などです。

2.銀・シルバーの意味と効果
ホタルガラスには光を反射させるために銀が入っています。銀は古来より、魔除けや邪気を払うアイテムとして使われてきました。

3.とんぼ玉としての意味と効果
ホタルガラスはとんぼ玉の一種で、職人がガラスを炎で溶かして作っています。そのため、創造力・活力・可能性を与えると信じられてきました。加えて、ガラスそのものには邪気を払う効果があると古来より信じられ、お守りとして使われてきました。

ミッドナイトブルーは、女性だけでなく男性にも人気です。青い色を眺めると心が落ち着くというのは、昔からよく言われていることですよね。万人に好かれる色なので、プレゼントにしやすいのも人気の理由です。青や紺のネクタイなどと同じで、ブルーのホタル玉には誠実な印象があります。

キーテールでは(ジュエリー春日として)5月12日の「浅草石フリマ」にて出店!猫型をしたホタルガラスのミサンガが登場する予定です