2023/05/10 10:00

古来よりさまざまな国で縁起の良い石とされてきた翡翠(ヒスイ)。
翡翠といえば美しい緑色が特徴ですが、翡翠にはほかにも色のバリエーションがあるのをご存知ですか?

翡翠とは、宝石の一種です。独特の透明感と艶のある質感を持つ石で、特にアジア圏で人気があります。5月の誕生石でもあり、パワーストーンとしても人気の高い石です。
当記事では、翡翠の特徴や魅力、翡翠とは何かを解説します

ー翡翠の特徴ー
翡翠といえば深緑色の宝石という印象が強いですが、実は翡翠本来の色は無色透明です。翡翠はさまざまな鉱物が集まってできた宝石で、構成される鉱物によって色が変わるという特徴があります。翡翠は親油性が高く、
肌の油分と馴染んで艶が増すのも特徴です。そのため、翡翠は色を育てる宝石ともいわれ、身に付ける期間が長いほど美しくなります。

翡翠は乾燥が弱点です。乾燥によって翡翠の中の水分や油分が蒸発すると、石の透明度が濁ったり、欠けや割れの原因となります。翡翠を美しく保つためには、日常的に身に着けて、ほどよく油分を補給してあげるのが最大のお手入れとなります。

翡翠は世界各地で産出される宝石です。翡翠は、地球の表面を覆うプレートが、別のプレートの下に潜り込む「沈み込み帯」と呼ばれる場所で生まれます。

主な翡翠の産地は以下
ミャンマー
グアテマラ
ロシア
アメリカ
カザフスタン
日本
中国
ニュージーランド
日本では新潟県糸魚川市の姫川流域が翡翠の産地として有名です。糸魚川は宝石質の翡翠が産出される日本唯一の場所で、一部のエリアは天然記念物に指定されています。

動画の日本でも採れる宝石も参考にしてみて下さいね


もともと翡翠とは、鳥のカワセミを指す言葉です。カワセミの美しい緑色の羽に似た色の石を翡翠玉(ひすいぎょく)と呼んだことが、翡翠の名前の由来です。

翡翠は古来より特別な力を持つ石と考えられており、中国では王の象徴とされていました。神聖な儀式などにも利用されるなど、魔除けやお守り的な意味もある石です。

翡翠の石言葉には、「繁栄・長寿・幸福・安定・福財・飛躍」
中国では「仁・義・礼・智・信」の5つの徳を備えた石とされて
います。そのため、さまざまな恩恵を得られる石として珍重され、西太后をはじめとした中国の権力者に愛されてきました。

翡翠には、パワーストーンとしての効果もあるとされています。
古くから、翡翠を持つことにより以下のような効果があると考えられてきました。
災厄から身を守る
心の平穏を得る
五徳(仁・義・礼・智・信)を高める
冷静さや忍耐力を養う

翡翠は世界各国で「奇跡の石」として愛されています。お守りとして翡翠のアクセサリーを身につけることで、スピリチュアルな効果を期待する方も多いです

緑色は、翡翠の中でもっとも一般的な色です。淡いパステルグリーンから、深い暗緑色までさまざまな緑色がありますが、日本や台湾では鮮やかで濃い緑色が好まれます。

しかし、中国やマレーシアなどでは、アップルグリーンと呼ばれる淡い緑色の翡翠が好まれるなど、国民性によって緑の翡翠の価値は変わります。  
緑の他にも「白」「黒」「「ラベンダー」「氷」など様々なカラーバリエーションがあります


桜と菊が日本の国花、国歌や国旗など「国を象徴するもの」として定められているものに「国石」があります。この国石、もともと曖昧で、長らく「ヒスイか水晶」といわれてきました。
2016年になって日本鉱物化学会が改めてヒスイを日本の国石に選定すると、一気にヒスイ人気が上がりました。

日本におけるヒスイの主な産地
もっとも有名なのは新潟県糸魚川市姫川流域です。
その他、富山県の境海岸(翡翠海岸という名前が付いています)や
兵庫県養父市なども有名です。

●小滝(こたき)川ヒスイ峡(ヒスイ採取禁止地域)
この小滝川ヒスイ峡と次の青海川ヒスイ峡は「天然記念物指定区域」です。
小滝川硬玉産地と記されていることもあります。
1938年にヒスイが日本に存在することが初めて確認された場所ですね。この区域ではいかなる小さな石でも採集して持ち帰ることは出来ません。2009年に小滝川ヒスイ峡は日本で初めてユネスコの世界ジオパークに認定されています。

●青海(おうみ)川ヒスイ峡(ヒスイ採取禁止地域)
小滝川ヒスイ峡同様ここも天然記念物指定区域です。
一切の岩石を持ち出すことは出来ません。この青海川ヒスイ峡は、橋立ヒスイ峡とも呼ばれているらしく糸魚川市橋立にあります。


【一攫千金チャンスゾーン】
この地域の姫川支流の小滝川ヒスイ峡や青海川ヒスイ峡などから破砕して川に流されたヒスイは海にたどり着きます。
そして、この辺りの海岸に打ち上げられることになります。
場所としては、新潟県糸魚川市から富山県下新川郡朝日町に渡る30kmあまりの海岸です。
今回は糸魚川付近の区域ということで、新潟県糸魚川市だけでなくヒスイハンターさんの中では有名な海岸がある富山県下新川郡朝日町まで幅を広げてオススメの海岸を紹介します。
⚫︎富山県朝日町宮崎海岸・境海岸 凄く有名
●青海海岸 
姫川の河口から青海川の河口の海岸のことを言います。
上流にヒスイ峡がある2つの川の間ということでとても期待できる
ゾーン
●ラベンダー海岸 ラベンダー色のヒスイが取れるから名付けられているそうです

(時期)時期としては雪解け水の流れ込む2~3月や天候が崩れて波の高い時が翡翠を見付け易いのですが、気温や水温が低い時期や天候の悪い時は危険も多いので、まずは欲張らずに気軽に立ち寄る事ができる時期や天候の時にご自身の安全を確保して自己責任でお願いします


一攫千金?!夢ある翡翠のニュース
糸魚川海岸では先着順ではあるみたいですが拾ったヒスイ が本物かどうかを無料で鑑別してくれるサービスがあるそうです。

昔散歩中に拾ったヒスイをテレビ「なんでも鑑定団」に出している方がいました。
その時の値段がなんと500万円の値段がついていました!

https://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20220927/08.html
記事や動画は見つかりませんでしたが、海岸に落ちている中の一つに
一攫千金の夢が埋まっていますね。

日本のヒスイの最高落札価格は、2019年11月に行われたオークションで、北海道産の「天然ヒスイ」が、約15億円で落札されたことが報じられています。このヒスイは、直径約8.8センチ、厚さ約2.7センチ、重さ約214グラムのもので、緑色がかった白色の模様が美しいとされています。

また、翡翠がオークションで!!

https://onl.bz/riWqDUB

この翡翠のグリーン、透明度はさすがですね。目を奪われちゃいます
テレビでやっている「なんでも鑑定団」にも鉱物店で買った鉱物に破格の値段が付いていたりする回もテレビで放送されました

「お宝鑑定団 翡翠」で検索してみてください

糸魚川ヒスイの盗掘の危機!!

https://www.asahi.com/articles/ASN6R7H2RN65UOHB014.html